地域の魅力をデジタル化し、全国そして世界へ

なぜ地方にこそIPが必要なのか

地域IPコラム

IP(Intellectual Property)というと、アニメやキャラクターなどの知的財産を思い浮かべるかもしれません。
でも、地域の歴史、仕事、人、風景、文化、そして若い世代が感じる「面白さ」も、育て方次第で地域に残る資産になります。

地方の魅力を一度きりの発信で終わらせず、次の世代や外の人に届く形へ育てるために、「広告、宣伝」で終わらない「IP化」の取り組みが重要です。

IPの価値は、「グッズがどれだけ売れたか」だけでは測れません。
その地域の魅力を説明しやすくすること、思い出してもらいやすくすること、会話や共有のきっかけを作ることも、地域IPの大きな資産価値です。

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地域IP共創スタジオの全体像は 地域IP共創スタジオについて、 具体的なサービスは サービスページ、 キャラクター活用の例は 看板猫チッピーについて もあわせてご覧ください。

地域IP共創スタジオの看板猫チッピーと地域のイメージ
地域や企業の魅力を、伝わり広がる形へ。

IPは、キャラクターだけの話ではない

地元の人には当たり前になっている祭りや言葉、風習。食文化。
昔から続くものづくりの技術。

そうしたものも、見せ方や伝え方を整えれば、地域や企業にとっての大切な資産になります。

大切なのは、いきなり有名キャラクターを作ることではありません。
まずは、自分たちの中にある魅力を、どうすれば外の人や次の世代に伝わる形にできるかを考えることです。

地域IPはキャラクターだけでなく人・技術・風景・文化・仕事・体験も含むという図解

地域の魅力は、地元ほど見えにくい

地元と、外からの視点のギャップ

地域の中にいると、その魅力は見えにくくなります。
「こんなの普通でしょう」
「昔からあるだけです」
「若い人は興味ないと思います」
そう言われるものの中に、実は外の人が面白いと感じるものがあります。

これは、地域PRでも採用広報でもよく起きることです。
企業側が「ここを伝えたい」と思っていることと、若い世代や外の人が「面白い」と感じることは、必ずしも同じではありません。

たとえば、視点が変わると見え方も変わります。

  • 社長は商品の歴史を語りたい。でも若い人は、そこで働く人の表情や現場の雰囲気に興味を持つかもしれない。
  • 自治体は観光名所を強調したい。でも外の人は、地元の高校生がよく行く店や、夜の駅前の風景にも惹かれるかもしれない。

地元の人が当たり前だと思っているものを、もう一度外から見直す。
そこから、地域IPの入口が見えてきます。

地元の人が忘れている「魅力」

デジタルネイティブの若い世代は、地域や企業を、上の世代が想像する以上に驚くほど別の角度から捉えていることが多いです。

決めつけから離れ、リサーチを

大切なのは、「若者にはこれが刺さる」と決めつけることではありません。
その会社や地域が、今の若い世代にどう見えているのか。
どこが伝わっていて、どこが伝わっていないのか。
そこを丁寧に見ていくことです。

また、外の人にとっての魅力も、地元の人が想像しているものとは違うことがあります。

有名観光地ではなく、地元の人には当たり前と思われている料理やお菓子。生活の風景。
完成された商品説明ではなく、作り手の迷いや工夫。
立派な建物ではなく、少し古びた場所に残る物語。

若い世代や外の人の目線を入れることで、地域や企業の魅力は違う形で見えてきます。

若い世代との共創に関心がある方へ

高校生と地元企業が地域の魅力を考える 10年後のくまもと会議 では、地域資源をゲームやデジタルコンテンツの視点で見直す共創型プログラムを進めています。

地域IPと、観光・採用・教育

地域IPは、観光だけの話ではありません。
企業の採用や、学校での学びにもつながります。

たとえば、地元企業の仕事を高校生が取材し、若い世代に伝わる形でプレゼンする。

企業にとっては、自社が若者からどう見えているかを知る機会になります。
生徒にとっては、地元企業を知り、自分の言葉で伝える経験になります。

また、企業の仕事や技術を、キャラクターやショート動画、Webコンテンツ、イベントとして展開すれば、採用広報にも地域PRにも活用できます。

観光、採用、教育、地域コミュニティ。
それぞれ別々に見える課題も、「地域や企業の魅力をどう伝えるか」という視点で見ると、つながってきます。

観光PR

地域の文化や場所を、歩きたくなる・見たくなる体験へ。

採用広報

企業の仕事や人の魅力を、若い世代に伝わる形へ。

教育・共創

高校生や若い世代が地域を考える学びの機会へ。

海外事例:地域の魅力をゲームで体験

海外では、地域や都市の魅力を「説明」ではなく「体験」として届ける動きも出ています。

たとえばシンガポール政府観光局は、Roblox上に「Singapore Wanderland」を展開しました。現実の観光地をそのまま紹介するのではなく、ミニゲームやミッションを通じて、シンガポールらしさに触れてもらう仕組みです。シンガポール政府観光局は、この取り組みを新しい層に革新的な方法でリーチする試みとして位置づけており、2023年5月の公開後、2024年3月時点で760万回以上の訪問があったと発表しています。

さらに2024年には、CapitaLandがシンガポール政府観光局と連携し、「Singapore Wanderland」内に「CapitaVerse」を展開しました。実在する商業施設やブランドの世界観を、クエストやミニゲーム、リアルな特典と結びつけることで、都市・店舗・ブランドを「参加する体験」として見せています。

大切なのは、Robloxを使うこと自体ではありません。
地域や企業の魅力を、どのようにすれば人が関わりたくなる体験に変えられるか。
その視点こそが、これからの地域IPづくりに必要だと考えています。

地域資源をコンテンツ化する具体例

地域資源をどう見つけ、どうコンテンツとして編集するかについては、 地域資源をコンテンツ化するには でも、考え方と具体例を紹介しています。

国内事例:デジタルスタンプラリー

国内でも、山梨県の石和温泉郷・甲府市とリズムゲーム『ブラックスター -Theater Starless-』のコラボレーションでは、宿泊、デジタルスタンプラリー、謎解きラリー、ミニ展示、ゲーム内イベントなどを組み合わせ、ファンが現地を歩き、泊まり、地域の場所に触れる理由をつくっています。

大規模な都市開発でなくても、地域の場所やお店を「参加したくなる導線」として設計することで、IP的な広がりを生むことはできます。

地域IPは、単なるキャラクターづくりではありません。
地域や企業の魅力を、さまざまな場面で使える形に育て、資産として残していく考え方です。

資産としてどう残るかを設計

地域の魅力を伝えるために、大きな広告や派手なキャンペーンが必要な場合もあります。
でも、最初から大きく見せることだけを目指すと、続かないことがあります。
大切なのは、一度きりの話題で終わらせないことです。

地域や企業の魅力が、今どう見えているのか。
そして、どうすれば若い世代や外の人に届くのか。

まずはそこから、一緒に考えていきます。

ご相談ください

地域や企業の魅力を、伝わる企画へ。

地域PR、観光PR、採用広報、キャラクター活用、若者との共創企画など、まだ企画がまとまっていない段階でも大丈夫です。
地域や企業の魅力が、今どう見えているか。一緒に整理するところから始めます。

相談を呼びかける看板猫チッピー

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